- NOについて|梅屋敷さわもとクリニック|大田区大森西梅屋敷駅の内科・呼吸器科・アレルギー科

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2019年8月13日

NOについて

当院の初診患者の9割は、咳嗽(セキ)で困っている患者さんです。
難治性の方もいらっしゃいますが、問診表の内容に力を入れているため、問診表記載の段階である程度疾患が絞ることが可能ですが、そうでない場合もあり、様々な思考をめぐらす必要があります。大切なことは、医師だけが診断に納得しても、肝心の患者さんが納得しなければ、わざわざネットで調べて受診して頂いた意味がないと思っています。咳嗽は、発症からの経過によって3段階に分けられます。3週間以内が急性、3から8週までが遷延性、8週以上が慢性と区分されています。多くの患者さんは、発症から3週間以内に来院されているので分類上は急性咳嗽です。しかし、その中には、今後遷延性もしくは慢性咳嗽に進展していく疾患も含まれていますが、それらは、問診表から鑑別が可能です。それ以外の急性咳嗽の大半はウイルス感染です。平たく言えば風邪なのです。風邪ですと言えば安心される方が大半なのですが、大切な事はそれを証明するために、重大な病気を除外しなければなりません。問診表でグレーだった部分をクリアーにするための手段の一つがNOの測定なのです。NOとは、一酸化窒素のことです。当院で実施している検査は、呼気中のNOを測定しています。気管支喘息の場合、主にNOは、気道上皮、炎症細胞が産生します。さらに呼気中のNO値は、好酸球数と正の相関を示します。すなわち、呼気中のNO値が高いことは、イコール好酸球が多く存在するということが言えます。好酸球とは、私たちの血液は、赤血球、白血球、血小板の3つの成分に分類されます。さらに、人間に例えるならば、人間も白色人種、黄色人種、黒色人種に区別されるように、白血球もさらにいくつかの細胞に分類され、好酸球は白血球を構成する細胞の一つです。各々の細胞には役割分担が決まっていて、好酸球はアレルギーを担当する重要な細胞です。NOの数値が高いということは、この細胞の活動が活発ということになり、アレルギーの病気が潜んでいることを暗示しています。逆に、NOの数値が低ければ、好酸球の活動性は低く、アレルギー疾患は除外できる可能性が高く、診断がしぼられ、患者さんの安心にもつながると考えています。NOの測定は約2~3分で結果がすぐに得られ、簡単で、苦痛のない検査です。当院では、今後もNOの測定を使って咳嗽の的確な診断を目指したいと考えています。

【NO測定に用いる機械】

監修者

梅屋敷さわもとクリニック 院長 澤本 修一

梅屋敷さわもとクリニック 院長

澤本 修一

帝京大学医学部卒業後、都立広尾病院呼吸器科、帝京大学附属病院第二内科、社会保険都南総合病院に勤務。2002年に梅屋敷診療所を開設し、現在は梅屋敷さわもとクリニック院長として診療を行っています。呼吸器、特に気管支喘息の研究経験を生かし、呼吸器疾患やアレルギー疾患の診療に取り組んでいます。

主な資格

認定内科医・認定産業医
身体障害者福祉法指定医(呼吸器機能障害)

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