- COPD(慢性閉塞性肺疾患)の症状と治療|大田区蒲田の梅屋敷さわもとクリニック

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

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COPD

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDについて

慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease;COPD)とは

COPDの定義は、タバコなどの有害物質を主とする有害物質を長期に吸入暴露することなどにより生ずる肺疾患で、呼吸機能検査で気流閉塞を示します。気流閉塞は末梢気道病変と気腫性病変がさまざまな割合で複合的に関与して起こります。臨床的には徐々に進行する労作時の呼吸困難や慢性の咳・痰を示しますが、これらの症状に乏しいこともあります。

COPD

よくある質問

階段や坂道で息切れします。年齢のせいでしょうか?

年齢のせいと思っていた息切れが、実はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)だった、というケースは少なくありません。見分けるポイントのひとつは、同年代の人との比較です。同じ年頃の人と歩いていて自分だけ息が切れる、以前は平気だった坂道がつらくなった、という変化があれば、肺の機能が落ちてきているサインかもしれません。特に喫煙歴のある40歳以上の方は、一度呼吸機能検査で確かめておくと安心です。

長年タバコを吸っていて、咳や痰が増えてきました。

喫煙歴の長い方の咳や痰の増加は、COPDの代表的な始まり方です。目安として、1日の本数×喫煙年数(喫煙指数)が400を超える方は、リスクが高いと考えられています。たとえば1日20本を20年なら400です。COPDは自覚のないまま少しずつ進む病気ですが、早い段階で見つけて対処すれば、進行を抑えることができます。「タバコのせいだから仕方ない」で済ませず、今の肺の状態を調べてみませんか。喫煙者の約2割がCOPDを発症すると言われています。

自分がCOPDかどうか、受診前に確かめる方法はありますか?

このページに掲載しているセルフチェックをお試しください。年齢、痰がらみの咳の頻度、同年代と比べた息切れ、ゼイゼイ・ヒューヒューの有無、喫煙量の5つの質問に答えて点数を合計するだけで、COPDの可能性をおおまかに確認できます。総合点が4点以上の方は、呼吸機能検査を受けることをおすすめします。もちろん、点数にかかわらず気になる症状があれば、そのままにせずご相談ください。

COPDは治らない病気と聞きました。受診する意味はありますか?

以前は「一度かかったら治らない病気」と言われていました。しかし近年、COPDは炎症性の病気であることがわかり、炎症を抑えて症状を軽くする吸入薬が数多く実用化されています。壊れた肺を元に戻すことはできませんが、息切れを和らげ、悪化を防ぎ、今の生活の質を保つことは治療で目指せます。あきらめて受診しないでいる間にも病気は進みます。「治らないから行かない」ではなく、「これ以上進ませないために行く」病気だとお考えください。

COPDと気管支喘息は、どう違いますか?

大きな違いは、症状の出方と背景です。喘息は発作的に症状が出て、良い時と悪い時の波があり、夜間や早朝に悪化しやすいのが特徴です。若い方にも起こります。一方COPDは、長年の喫煙を背景に中高年で発症し、動いた時の息切れが少しずつ進んでいきます。ただ、両方の性質を併せ持つ方もいらっしゃるため、実際の見極めには呼吸機能検査やモストグラフによる気道の評価が欠かせません。どちらか気になる症状がある方は、検査で確かめていきましょう。

今からタバコをやめても、遅くないですか?

遅くありません。COPDの治療で最も重要なのは禁煙で、病気のどの時点でやめても効果が期待できます。気流の閉塞が軽いうちに禁煙できれば、咳や痰が減り、息切れの進行を遅らせられますし、進行してからの禁煙にも意味があります。「もう長年吸ってきたから今さら」と感じている方にこそ、お伝えしたい事実です。やめようと思った時が、いちばん早いタイミングです。

禁煙したいのですが、自分の意思だけでは続きません。

禁煙が続かないのは意思の弱さではなく、ニコチンへの依存という体の仕組みによるものです。当院では、禁煙補助薬を活用した禁煙のサポートを行っています。薬の力でタバコを吸いたい気持ちを和らげながら進める方が、自力だけで挑むよりも成功しやすいことがわかっています。これまで何度か挫折した経験のある方も、やり方を変えれば結果は変わります。診察の際にご相談ください。

加熱式タバコや電子タバコに変えれば、大丈夫ですか?

紙巻きタバコより害が少ないイメージがありますが、加熱式タバコにもニコチンや有害物質は含まれており、健康への長期的な影響もまだ十分にわかっていません。COPDの治療という観点では、加熱式への切り替えは禁煙にはあたらず、吸入する有害物質をゼロにすることが目標になります。「まず加熱式に変えてから」と段階を踏むうちに禁煙の機会を逃してしまう方も多いため、完全な禁煙を目指すことをおすすめしています。

COPDの検査は、どのように行いますか?

中心となるのはスパイロメーターによる呼吸機能検査です。息を大きく吸って一気に吐き出し、肺活量や息を吐く勢いを測ることで、気流の閉塞の程度がわかります。あわせて、普通の呼吸をするだけで気道の狭さを測れるモストグラフや、胸部レントゲンも行い、ほかの病気との見極めや重症度の評価につなげます。いずれも外来で受けられる検査です。くわしくは呼吸機能検査・モストグラフの各ページをご覧ください。

COPDと診断されたら、日常生活で気をつけることはありますか?

禁煙の継続が第一ですが、それ以外にもできることがあります。まず、受動喫煙や大気汚染など、空気中の刺激物質を避けること。次に、感染症への備えです。インフルエンザや肺炎にかかるとCOPDが大きく悪化することがあるため、ワクチン接種をおすすめしています。また、COPDでは体重が減りやすいため、栄養バランスのとれた食事も大切です。通院を続けながら、生活面も一緒に整えていきましょう。

監修者

梅屋敷さわもとクリニック 院長 澤本 修一

梅屋敷さわもとクリニック 院長

澤本 修一

帝京大学医学部卒業後、都立広尾病院呼吸器科、帝京大学附属病院第二内科、社会保険都南総合病院に勤務。2002年に梅屋敷診療所を開設し、現在は梅屋敷さわもとクリニック院長として診療を行っています。呼吸器、特に気管支喘息の研究経験を生かし、呼吸器疾患やアレルギー疾患の診療に取り組んでいます。

主な資格

認定内科医・認定産業医
身体障害者福祉法指定医(呼吸器機能障害)

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