咳のない世界がこんなとは! 2023年1月31日 未分類 先週、咳喘息と診断され、数か月間治療を受けていた女性が、まったく咳が止まらないと言って来院されました。当院で検査を行ったところ咳喘息ではないような気がしたので、治療方針を変え、7日後本日再診されました。彼女が、開口一番に言った言葉は、「咳のない世界がこんなとは!」でした。巷では、何でもかんでも咳喘息と言って治療している風潮がありますが、咳喘息以外の慢性の咳嗽も多いような気がします。的確な診断と的確... 続きを読む
何気なく 2022年12月10日 未分類 ある日の外来に、何気なく一人の女性が咳外来を受診しました。呼吸器科を受診しているけど、咳が止まらないとのこと。お話をよく聞くと、なんと毎月咳が酷い時はステロイドを内服しているとのことでした。確かに、喘息患者さんが夜間発作のため眠れないときは臨時で処方することはありますが、毎月の人はいません。さらに、咳がつらい人にステロイドを処方することは百日咳を除いてめったにありません。診断のため、ピークフローを... 続きを読む
のどのイガイガ感、むずむず感、へばりつき感でお困りの方へ 2022年5月26日 未分類 のどのイガイガ感、むずむず感、へばりつき感について 咳でお困りの方で、のどのイガイガ感、むずむず感、へばりつき感を訴える方は非常に多くみられます。それも、圧倒的に女性が多いのが特徴です。私も長年呼吸器内科を専門としていますが、なぜ女性に多いかという根拠は、不明です。のどのイガイガ感、むずむず感については、アトピー咳嗽という病気が有名です。この病気は、皮膚のアトピーとは違って、気管支の太いところに炎... 続きを読む
そんな治療で本当にいいの? 2021年10月16日 未分類 かつて気管支喘息は、最悪な場合には、死にも至る病でしたが、現在では、薬物治療が進歩し、ほとんどの人はコントロールが可能となりました。ところが、正確な診断ができる医師は少なく「重度なぜんそく」については95%が誤診とされています。夜間の呼吸困難や喘鳴(息を吐き出す際にゼイゼイ、ヒューヒュー音がする現象)だけで気管支喘息と診断され、一般的な治療では軽快しないため、経口(口からお薬を飲むこと)ステロイド... 続きを読む
ワクチンは、接種すべきです。 2021年10月5日 未分類 コロナ感染症で重篤な状態に陥った方の大半は、ワクチン未接種者です。コロナウイルス感染症は、有効な治療手段がない今日唯一有効な医学的手段はワクチンを接種することです。ですので、ワクチンを接種しないという判断は、ごくわずかな方を除いて当てはまりません。世界には、打ちたくても打てない人が多くいます。我々、日本人は、恵まれた人種なのです。 ... 続きを読む
新型コロナウイルス抗体検査について 2021年7月13日 未分類 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する抗体は、簡単な血液検査で測定できます。 感染歴(過去に感染したかどうか)の推定に ワクチン接種後の抗体獲得の推定に ※当院では、世界的に使用されているベックマン・コールター社の抗体検査試薬を用いた検査を採用しています。 新型コロナウイルス抗体検査をご希望の方は、当院スタッフにお気軽におたずねください。 ※検査は実費となります。研究用... 続きを読む
気管支喘息の咳には、喘息の治療薬を! 2021年3月28日 未分類 ある日の朝早く、高齢の方が、それも電車で当院を訪れました。お話を聞くと、咳のため3か月間十分な睡眠がとれていないとのこと。悶々とした日々を過ごし、朝の5時スマートホンを操作し当院を探してくれました。若者が、何気なく暇つぶしにスマホをいじったのではなく、わらをもつかむ気持ちで、自分の病気を何とかしてくれる病院を探すためにスマホで検索して来てくれたのです。問診票を記載していただき、お話をよく伺うと、気... 続きを読む
こんな治療はあり得ない 2021年1月26日 未分類 呼吸器疾患で、ステロイドを経口で7日以上内服することはまずありません(特殊な疾患、例えば間質性肺炎などを除いて)。難治性喘息の方でも、経口ステロイドを長期にわたって内服する方を見たことがありません。それ以外の治療があるからです。以前の投稿でも述べましたが、喘息で亡くなる方は、その病気のために亡くなるのではなくて、多くはステロイドの副作用のために亡くなっているということです。ましては、慢性咳嗽で7日... 続きを読む
初めて喘息といわれました 2021年1月17日 未分類 先日、ある患者さんに初めて喘息といわれましたと、言われました。そこで私は、喘息ではなく咳喘息ですと言いました。ここで、気管支喘息の発症についてお話をさせていただきます。気管支喘息の発症は遺伝が絡んでいるといわれていますが、その遺伝形式は定かではありません。私たちは、胎児期において母親から臍帯を経由して遺伝子情報を受け継いでいますが、アレルギー疾患も同様で、それは、有名なアレルギーマーと呼ばれていま... 続きを読む