咳が長引く患者様へ
当院は予約制ではありませんが、以下の症状に該当する方は、
必ずWEBもしくは電話で事前に予約してからご来院ください。
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なお、予約なしで来られた方は、混雑状況により後日の診察とさせていただく場合がありますので、ご了承ください。
COPD
慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患であり、喫煙習慣を背景に中高年に発症する生活習慣病と言えます。
この病気は、有害な物質を吸い込むことによって、気道の末梢から肺胞にかけての構造が次第に壊れて、肺機能が段階的に落ちていく進行性の病気です。病気の進行には個人差がありますが、進行すると日常生活の動作や、平地を歩くだけでも苦しくなることがあります。
病気の主な原因はたばこの煙です。ほかには、職業的に特殊な煙を吸い込むなどが原因となります。
以前は「一度かかったら治らない病気」と言われていましたが、この10年くらいでCOPDは炎症性の疾患であることがわかってきたため、炎症を抑えたり、肺機能を一定改善させて自覚症状を軽減させるような吸入薬が多く実用化されてきました。
COPDに対する最も重要な治療は、禁煙です。気流の閉塞が軽度から中程度のときに禁煙することで、多くの場合、セキの回数が減り、たんの量も減少し、息切れが現れるのが遅くなります。病気のどの時点で禁煙をしても、ある程度の効果は期待できます。同時に複数の禁煙方法を試みることで、禁煙できる可能性が最も高くなります。
禁煙方法としては、禁煙日を宣言する、行動変容を促す措置をとる(例えば、入手を困難にしてタバコを遠ざける、次第に禁煙期間を長くし、それに対して自身に褒美を与えるなど)、グループカウンセリングやサポートセッションを受ける、ニコチン代替療法を行う(例えば、ニコチンガムをかむ、皮膚にニコチンパッチを貼る、ニコチン吸入器、ニコチントローチ、ニコチン鼻腔スプレーを利用する)などがあります。バレニクリンやブプロピオン(bupropion)といった薬剤もタバコを吸いたいという欲求を和らげるのに役立つことがあります。
しかし、最も効果的な方法を用いたとしても、1年後に禁煙できている人は半数に達しません。
また、喫煙するだけでなく、受動喫煙や大気汚染などにより、空気中に浮遊する刺激物質を吸い込まないようにすべきです。
インフルエンザにかかったり、肺炎を発症したりすると、COPDが著しく悪化することがあります。このため、すべてのCOPD患者は、毎年インフルエンザワクチンを接種する必要があります。5年毎または6年毎に肺炎球菌ワクチンを接種することも、おそらく有用です。
COPDにより著しく体重が減少することがあるため、患者はバランスのとれた栄養価の高い食事をとる必要があります。
設問1の点数( )+ 設問2の点数( )+ 設問3の点数( )+ 設問4の点数( )+ 設問5の点数( )=総合点( )
総合点が4点以上でCOPD(慢性閉塞性肺炎)にかかっている可能性がありますので、医療機関を受診し呼吸機能検査を受けることをおすすめします。