梅屋敷さわもとクリニック

〒144-0052 東京都大田区蒲田2-7-17
TEL:03-6428-6658

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咳が長引く患者様へ

当院は予約制ではありませんが、以下の症状に該当する方は、
必ずWEBもしくは電話で事前に予約してからご来院ください。

ご予約が必要な患者様

  1. 呼吸が苦しい方
  2. 咳のために夜間眠れない方
  3. 痰が多い方(1日の痰の量がおちょこ1杯以上の方)

なお、予約なしで来られた方は、混雑状況により後日の診察とさせていただく場合がありますので、ご了承ください。

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気管支喘息

Bronchial asthma

気管支喘息について

気管支喘息

アレルゲンなどの様々な要因によって気道に慢性的に炎症が起きる結果、気道が狭くなり、呼吸困難が生じ、その際に「ヒューヒュー、ゼーゼー」といった喘鳴(息を吐く際に聞こえる音)が聴取されるのが特徴です。

これらの症状は、季節の変わり目や、1日のうちでも夜間や早朝に悪化しやすい傾向にあります。詳しくはブログへ。

診断に有用な検査

1.問診

喘息の診断を行う際、注意深い問診が非常に大切です。特に過去の身体状態を示す病歴が診断のキーポイントになることがあります。
以下は、日本喘息学会喘息診療実践ガイドライン2021の問診チエックリストです。

1.大項目
  • 喘息を疑う症状(喘鳴、咳嗽、喀痰、胸苦しさ、息苦しさ、胸痛)がある
2.小項目(症状)
  • ステロイドを含む吸入薬/経口ステロイド薬で喘息症状が改善したことがある
  • 喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)を感じたことがある
  • 週間以上持続する咳嗽を経験したことがある
  • 夜間を中心とした咳嗽を経験したことがある
  • 息苦しい感じを伴う咳嗽を経験したことかある
  • 症状は日内変動がある
  • 症状は季節性に変化する
  • 症状は香水や線香などの香りで誘発される
3.小項目(背景)
  • 喘息を指摘されたことがある(小児喘息を含む)
  • 両親もしくは兄弟姉妹に喘息がある
  • 好酸球性副鼻腔炎がある
  • ペットを飼い始めて1年以内である
  • 血中好酸球数が300/μl以上
  • アレルギー検査でダニ(血液もしくは皮膚検査)、真菌、動物に陽性を示す
    :大項目+小項目(いずれか1つ以上)があれば喘息を疑う
  • 大人では慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)や心不全、気胸、胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease:GERD)などとの鑑別が必要です
2.聴診
喘息の増悪は夜間や明け方が多いので、診察時に聴取されなかったからと言って喘息を否定することはできません。また、喘息増悪時の喘鳴は軽症から中等症までは呼気時に聞こえますが、重症になると吸気時にも聞こえ、さらに最重症の増悪ではサイレントテェストと言って音が聞こえなくなります。喉に異物が詰まったり、誤嚥した場合には息を吸うとき(吸気時)に喘鳴が聞こえるので喘息との鑑別に役に立ちます。
3.胸部レントゲン撮影
気管支喘息は、胸部レントゲン所見はほぼ正常ですので、その他の喘鳴、呼吸困難、咳嗽、喀痰の原因となる疾患(心不全、COPD、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎)がないかどうかを調べるために行います。特に、心臓喘息の鑑別が大切です。
4.呼吸機能検査
1.スパイロメトリー

スパイロメトリーという簡単な呼吸機能の検査があります。胸一杯に吸い込んだ空気をスパイロメーターという機械に一気に吐き、気道の閉塞の程度、つまり重症度がわかります。1秒量は、1秒間に吐く息の量を表していますが、1秒量の日内変動(1日の変化の割合)が20%以上、気管支拡張薬の使用により1秒量が前後で12%以上かつ200ml以上増加することが、可逆性(戻ることができるという意味)の気流制限の証明を示し、喘息の診断の目安になります。ちなみにCOPDはあまり見られないので、両者の鑑別に有用です。1秒量を努力性肺活量で割ったものが1秒率と呼ばれ重症度を反映し、70%以下が閉塞性換気障害の証明となり、それに可逆性気流制限の証明を加えることにより、気管支喘息の診断がさらに深まります。

2.フローボリューム曲線

フローボリューム曲線は、最大努力呼出を行う際の吐く息のスピード(流速:flow)と容量(volume)の変化を記録するもので、最初の呼気流量の最大値をPEF(最大呼気流量)と呼んでおり、喘息患者では、健常人に比べて低下し、増悪時には、PEF値は低下し、曲線の形状が下に凸の形になります。

5.気道過敏性の亢進
診断価値の大きな検査ですが、当院では行っていません。
6.喀痰検査
喀痰中の好酸球の割合(%)も喘息の診断や重症度の指標として大切です。好酸球が3%以上あれば増加していると考えます。
7.呼気NO検査

呼気NO検査

呼気NOの高値は、気道炎症の存在の可能性があります。補助診断です。
詳しくはこちら
8.血液検査
アトピー素因の確認のため、血清総IgE高値、種々の環境アレルゲンに対する特異的IgE抗体の存在を調べます。結果により、環境管理を指導します。
9.喘息日記の記入
日々の発作の有無や、ピークフロー測定値を記入(ご本人)して頂くことにより、管理指導を行い、内服薬や吸入回数の指示を致します。

しかしながら、患者ごとに多様性があり、経過も患者ごとに大きく異なることが多く、典型的な症状や兆候がない方もいるので、診断が難しく、誤診の多い疾患です。
※以上の検査は、個人差があるため医師の判断により順序が変更されたり、省かれることがあります。

こんな症状はありませんか?

  • 頑固な咳が続き、呼吸の際、ゼェーゼェー、ヒューヒューする音が聞こえる
  • 自分では気が付かないが、寝ている時にゼェーゼェー、ヒューヒューする音が聞こえると言われたことがある
  • 夜明けに咳や息苦しさで目が覚めることがある・そのような時は、座った方が横になるより息が楽である
  • 粘りの多い、透明なタンが出る
  • 動悸が起きやすい
  • 静かにしているあまり感じないが、少し速めに歩くと息が苦しい
  • 気管がつまった感じがする
  • 息が十分に吸えない感じがある
  • 胸全体の圧迫感がある

※チェック項目が3個以上だった方は、喘息の可能性があります。早めに受診してください。