その他の呼吸器疾患
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その他の呼吸器疾患

呼吸器に関わる疾患は多岐にわたります。以下では、気胸・肺がん・肺結核のほか、当院でよく相談を受ける疾患について解説します。
セキや痰(たん)が出たり、「ゼーゼー」したりします。さらに頭痛、発熱、鼻水、関節痛、だるさなどの風邪と同じような症状が見られます。細菌やウィルスなどの病気を起こす微生物(病原微生物)が肺に入り感染する場合と、食物などを誤嚥して起こる誤嚥性肺炎があります。
病原微生物の多くは空気と一緒に身体の中へ入ってきます。普通は人間の身体に備わっている様々な防御機能が働いてこれを排除しますが、何らかの原因で体力や抵抗力が落ち、病原微生物の感染力のほうが上回ると肺炎になります。食欲の低下、脱水症を起こすこともあり、重症になると呼吸困難をきたすこともあります。高齢者は症状が食欲不振や元気がないなどのみの場合もあり、注意が必要です。誤嚥性によるものは、嚥下障害が主な原因で、加齢の他にも脳卒中などの疾患でも注意の必要があります。
また、肺炎は、がん、心臓病、脳卒中に続いて、日本人の死亡原因になっている病気です。高齢者や慢性の病気を持っている方などは、とくに肺炎にかかりやすい傾向があります。予防や早めの治療が重要です。
※高齢者の肺炎を予防するために、65歳以上の方には肺炎球菌ワクチンをおすすめしております。
気胸とは、肺に開いた穴から空気がもれだすことによって、肺がしぼんでしまう疾患です。
主な症状は、突然の息苦しさや胸の痛みが特徴で、目立った理由がなく発症し、若いやせた男性に多い場合と肺がんなどの病気に伴って起こる場合、交通事故などが原因の外傷性と呼ばれる気胸があります。
診断は、胸部レントゲンで可能です。治療に際しては胸腔ドレナージ、手術などが必要な場合があります。
肺がんは肺に発生する悪性腫瘍で、以前はタバコを吸う男性に多い病気でしたが、現在はタバコを吸わない女性の患者さんも増えています。その理由として女性の肺がんの多くがタバコの煙に含まれる副流煙の影響が考えられます。
肺がんは、早期に脳、肺、全身の骨、肝臓、副腎などの臓器や気管支近傍のリンパ節に転移しやすく、症状が出始める場所によって症状が異なります。早期発見のためにも定期的な検診が大切です。
当院は大田区の肺がん検診の他にも、随時検診受診を受け付けています。
かつて結核は、1950年以前の日本人の死因のトップで、まさに「国民病」「亡国病」ともいわれた脅威の疾患でした。その後、有効な治療薬が開発され、ほとんどの場合「薬で治る病気」になり、患者数は激減しました。
現在の年間発病者数は約2万人で、一般の疾患患者数の観点では少ないといえますが、初期症状が現れた後、自分では症状に気づかないことも多いため、感染が広まってしまう特徴があります。
咳、血痰、胸痛などの呼吸器関連症状のほか、発熱、汗、だるさ、やせなどの全身症状があります。結核は、一般的な肺炎やインフルエンザなどの呼吸器感染症とは異なりますが、初期の症状は似ており、初期症状の段階では、自分ではなかなか区別がつかず、徐々な進行をしていることがあります。また、同時に、接触した多くの人に感染させてしまうこともあります。大切なのは「2週間以上続く咳は結核を疑うサイン」であり、あまり気にならなくても、咳が続く場合は必ず医療機関を受診してください。
梅屋敷さわもとクリニック 院長
澤本 修一
帝京大学医学部卒業後、都立広尾病院呼吸器科、帝京大学附属病院第二内科、社会保険都南総合病院に勤務。2002年に梅屋敷診療所を開設し、現在は梅屋敷さわもとクリニック院長として診療を行っています。呼吸器、特に気管支喘息の研究経験を生かし、呼吸器疾患やアレルギー疾患の診療に取り組んでいます。
主な資格
認定内科医・認定産業医
身体障害者福祉法指定医(呼吸器機能障害)
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