梅屋敷診療所

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咳喘息以外の病気で重要な病気は?

1.アトピー咳嗽は、 咳喘息に次いで頻度の多い疾患です。
アトピーと言えばアトピー性皮膚炎を連想しますが、全く違う疾患です。
アトピー素因を背景に発症する疾患で、病態は、中枢気道に炎症の主座があり、気道の収縮ではなく、気道壁表面の咳受容体感受性の亢進が基本病態です。

1)アトピー咳嗽の診断 好酸球性の気道炎症は中枢気道(非喘息性好酸球性気道炎症)に限局していると考えられ、このためFeNO 濃度も正常範囲内です。アトピー素因を有する中年の女性に多いのが特徴で、咽頭の掻痒感、イガイガ感を伴います。
2)アトピー咳嗽の治療 治療はヒスタミンH1受容体拮抗薬が60%の患者さんに有効ですが、効果が不良の場合は、吸入ス2.テロイドの追加を試みます。重症例では経口のステロイド薬などを投与することもありますが、一般的ではありません。咳止めや気管支拡張剤、抗菌薬は無効です。咳喘息と違って気管支喘息に移行することはなく、症状が軽快すれば治療を中止することが可能ですが、約50%が再発します。典型的な喘息への移行がないことも咳喘息とは異なっています。

2.喉頭アレルギー 鼻や口腔から吸入された抗原により喉頭粘膜に引き起こされるⅠ型アレルギーです。 慢性喉頭アレルギーの診断 咳嗽と咽喉頭異常感を特徴とする疾患です。 喉頭アレルギーの治療 ヒスタミンH1受容体拮抗薬が有効です

3.副鼻腔気管支症候群 慢性・反復性の好中球気道炎症を上気道と下気道に合併した病態です。 上気道の慢性炎症疾患(慢性副

鼻腔炎)に下気道の慢性炎症疾患(慢性気管支炎、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎)を合併した病態です。 副鼻腔気管支症候群の診断は 慢性副鼻腔炎による鼻閉感、後鼻漏を伴うのが特徴です。鼻汁ならびに喀痰中の好中球の増加を証明することが重要です。 副鼻腔気管支症候群の治療は 14員環系マクロライド系抗菌薬の少量長期療法が有効です

4.後鼻漏症候群 後鼻漏により咳嗽を呈する疾患のことです。下咽頭の知覚神経終末に対する刺激や、後鼻漏の気管への流入による刺激で咳嗽反射経路が働くためといわれています。 後鼻漏の診断は 「鼻の奥に降りてくる感じ」、「垂れてくる感じ」といった「後鼻漏」の訴えがあり、後鼻漏の存在を視覚的に確認できたときに、後鼻漏があると診断し、3週間以上持続する湿性咳嗽で、夜間に多く、繰り返される咳払いが特徴です。原因は、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、慢性鼻咽頭炎が後鼻漏の原因となります。 後鼻漏の治療は 原因疾患となる副鼻腔炎、アレルギー、血管運動性鼻炎の治療に応じて行います。

5.GERD(胃食道逆流症) 胃酸や胃内容物が胃から食道に逆流することによって何らかの症状や合併症が起きた時の症状のこと
を指します。 咳は、昼間に多く食道症状が乏しいタイプと、夜間に好発し食道症状や咽喉頭症状を伴いやすいタイプがあります。咳が会話、食事中、体動、就寝、起床直後、上半身前屈、体重増加時に増悪しやすいのが特徴です。胸やけ、咽喉頭逆流症状(咳払い、嗄声)は約半数に見られます。トマトは症状を悪化させます。 治療は、胃酸分泌抑制剤を使用します。

6.感染後咳嗽 呼吸器感染症(特にかぜ症候群)の後に続く、胸部X線写真で肺炎などの異常所見を示さず、通常、自然に軽快する遷延性ないしは慢性咳嗽のことです。 乾性咳嗽で中高年や女性に多く、就寝前から夜間、朝に咳嗽が多い傾向があります。

7.マイコプラズマ肺炎、百日咳は、 他人に飛沫感染します。